若者の年賀状離れが進んでいるということですし、最近はメールやWEBのグリーティングカードで済ませる人も増えているようです。
けれども、本来はお年始のご挨拶に伺うところを、書面にてかえさせていただくというのが年賀状のお役目。お正月に一緒に遊ぶような友人には、出さなくてもいいんですよね。
親戚・先輩・恩師・上司など、目上の人だけにでも年賀状は出しておきたいところです。しかし、友人と違ってフランクな年賀ハガキはさすがに送れませんよね。
目上の人への文例や賀詞、書き方の注意点などに気をつけてマナー違反のない年賀状でご挨拶しましょう。
[su_note note_color=”#e9edfe” text_color=”#181e19″]>> 年賀状を目上の人へ出すときの文例 ←いまここ
>> 年賀状の一言 上司や部下や同僚あてに添える言葉
>> 年賀状の一言 友人や親や親戚あてに添える言葉[/su_note]
年賀状 目上の人への文例は?
「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「賀正」など、年賀状の最初にくる言葉を賀詞といいます。この賀詞、自分の好みでなんとなく選んでいませんか?
ちなみに、私は「頌春(しょうしゅん)」という賀詞を好んで使っていました。
理由は、
「あけましておめでとうございます」はコドモっぽいし、
「謹賀新年」系は4文字だから何となく避け、
「賀正」「新春」などはありふれてるから
...って感じ。
ところが、この賀詞の使い方にも、しっかりマナーがあったんです。
「頌春」は友人、知人、同僚、親しい人などへ出すならOKですが、目上の方への年賀状としてはマナー違反!!Σ(゚д゚lll)ガーン
これは、簡略化した表現なので、改まった相手には使わない方がいいとされているのです。そう、漢字一文字・二文字の賀詞は、目上の人から目下の人へ新年を祝う意味で使われることが多いのです。
なので、会社の上司とか取引先など、目上の人への年賀状に、「寿」「福」「春」「賀」「禧」 「寿春」「初春」「迎春」「賀春」「賀正」「頌春」などは使わないのがマナーとなります。
年賀状って目上には謹賀新年でいいの?
というわけで、目上の方へ送る年賀状には、四文字の賀詞や文章の賀詞を用いるようにします。
四文字の賀詞例
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 謹賀新春
- 恭賀新春
- 敬頌新禧
文章の賀詞例
- あけましておめでとうございます
- 新年おめでとうございます
- 新春のお慶びを申し上げます
- 新年の御祝詞を申し上げます
- 謹んで初春のお慶びを申し上げます
- 謹んで年頭の御祝詞を申し上げます
目上の方への年賀状には、日頃のお礼や今後の指導を願う言葉を添えておくのが大人のマナーです。特に会社の上司などへ送る場合は、形式的でもいいのでコビを打っておきましょう。
媚び売り文章例
- 旧年中は大変お世話になりました
- 旧年中は何かとご指導いただき、厚く御礼申し上げます
- 旧年中は格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます
- 本年もよろしくご指導のほど、お願い申し上げます
- 本年もご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
- 本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします
また、年賀状の構成は一般的に次のようにします。
賀詞(がし)+芳情(ほうじょう)+交誼(こうぎ)+日付
何やら、仰々しい名前ですね(;・∀・)
よく使う例を挙げると、分かりやすいかと思います。
[su_note note_color=”#e9edfe” text_color=”#181e19″]賀詞
あけましておめでとうございます
謹賀新年 など
芳情
旧年中は大変お世話になりました
旧年中は格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます など
交誼
本年もなにとぞよろしくお願いいたします
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております など
日付
平成28年元旦
2016年 1月 1日 など[/su_note]
年賀状は本来、上記のように記すのがマナーです。特に目上の方には、このマナーを守った方が無難です。
友人へ送るのにはちょっと堅苦しくてイヤだな、と思うのなら、分けて作成することをオススメします。今はパソコンで簡単に作成できるので、用途別に印刷するのはそれほど手間じゃないですよね。
そうそう、パソコンや印刷の年賀状には、できるだけ手書きでひと言添えるのが気の利いたマナーとなります。
年賀状の目上への書き方はココに注意!
年賀状のマナーはいろいろありますが、使っちゃいけない言葉やうっかり間違えている表現をしていませんか?
私は「去年」って書いたことがありますし、「新年あけましておめでとうございます」と書いたこともあります。今となっては、おそるべしマナー違反ですw
句読点は使いません
× 旧年中は大変お世話になりました。
○ 旧年中は大変お世話になりました
忌み言葉
× 去 亡 失 失 滅 枯 衰 破 倒 絶 暗 病 痛 壊
こういった漢字を年賀状に登場させてはいけません。
ひと言添える場合、よ~く注意して下さいね。なので、
× 去年
○ 昨年 旧年
「去年はお世話になりました」はアウトですよ
不祝儀に関する言葉
× 弔事、法事、離婚、倒産、廃業、リストラなど
こういった言葉を書いちゃいけません。相手が仲の良い友人でも、年賀状の上では別の言葉で言い表すようにします。
× 離婚しちゃいました
○ 独身になりました
賀詞の重複
× 新年あけましておめでとう
○ 新年おめでとうございます
新年は明けるという意味ですね。
なので、「新年」と「あけまして」が重なっちゃってます。
他にもやってしまいがちなのは、漢字一文字・二文字の賀詞が入っているのに、文章の賀詞を重ねてしまうこと。
× 迎春 謹んで年頭のご祝詞を申し上げます
年号の重複
× 一月一日 元旦
○ 平成二十年 元旦
「元旦」は1月1日の朝、「元日」は1月1日という意味です。
一月元旦、正月元旦、正月元日などは全部マチガイ!
西暦または年号で「2016年(または平成28年)元旦」などとします。
まとめ
年賀状だけのやり取りとなっている旧友や親戚にも、続けて積極的に年賀状を出したいものです。会えなくても、年賀状がコミュニケーションの役割をしてくれていると思いませんか?
何より、もらったら嬉しい年賀状です。単なる習慣なんて言わず、ちょっとしたマナーを踏まえた上で楽しんで作り、喜んで送りましょう♪
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