京都の奥座敷と言われる貴船(きぶね・きふね)では、5月から9月まで木々が生い茂る自然の中で川床(かわどこ)が楽しめます。
貴船川の沿って立ち並ぶ料理旅館は高級店が多いイメージですが、お手頃価格で川床体験できる流しそうめんが大人気なのです。
京都の貴船で流しそうめんが食べられるお店と、人気ゆえに発生してしまう待ち時間を貴船神社で過ごすプランをご提案します。
京都貴船の川床で流しそうめんを楽しもう!
夏はとても暑いことで知られている京都ですが、それは主に市内の話。さすがに山の中へ入ると気温は下がり、貴船では市内より10度近く涼しいこともザラです。
蒸し暑い京都市内を離れ、川床で涼を取りながらいただく流しそうめんは、食欲不振なんて吹っ飛ぶくらいのパワーフードとなります。
そのため、5月や9月だと、逆に寒くて震えながらのお食事になってしまう危険性もありますので、長袖の羽織り物を持っていきましょう。
竹筒を流れてくるそうめんは一方通行なので、取り損ねたからと言って足してもらえるわけではありません。心してしっかりキャッチしてください。
つかめた!逃した!とワイワイしながら食べてもよし、心の中でつぶやいてもよし、なかなか楽しい食のアトラクションですよ。
周りの景色の素晴らしさも相まった京都ならではの風雅な夏の風物詩として、マイナスイオンをいっぱいに浴びながらのお食事をエンジョイしてくださいね。
京都で流しそうめん in ひろ文
貴船の流しそうめんは、以前はかつらさんというお店でも提供がありましたが、やめてしまったためにひろ文(ひろぶん)さんでしか味わうことができません。
料理旅館のひろ文さんは、三段もある広々とした川床があるのが特徴のお店です。
流しそうめんの電話予約はできないため、現地で申し込むしかありません。夏のシーズン真っ只中の時には4時間待ちともなるため、午前中に行ってまず予約してから観光するのがオススメです。
デザートのわらび餅付きで1,300円と、町中でのそうめん価格よりはお高いと思いますが、アトラクション代+ロケーション代とすれば、適正価格だと思います。
そうめんは普通のお味ですが、終了の合図として流れてくる梅味の赤いそうめんはかなり美味だと評判です。
「どんなに待ち時間が長くなっても絶対におこらないでください」という注意書きに、思わずニンマリしてしまいます(笑)
[su_box title=”料理旅館 ひろ文” style=”soft” box_color=”#dbf4b6″ title_color=”#040404″]京都市左京区鞍馬貴船町87
075-741-2147
期間:2015年5月1日~9月27日
価格:1,300円(わらび餅付き)
5~6月 11:00~12:00 14:00~16:00
7~9月 11:00~16:00
雨天・貴船川増水時・気象警報発令中は中止
駐車場:流しそうめん用はなし[/su_box]
京都の貴船神社は流しそうめんの待ち時間に行こう
ひろ文さんで受付を済ませると、整理番号が書かれたうちわを渡され、待ち時間が告げられます。待合室で待っててもいいのですが、せっかくなので貴船神社へ足を伸ばしてください。
流しそうめんを毎年の行事としている人は慣れたもので、貴船に着いたらまずひろ文さんで受付をしてから貴船神社を訪れるのがセオリーとなっています。
水を司る神様を祀っている貴船神社は、一度も枯れたことがない御神水のある、生命力がみなぎるパワースポットとして有名です。
本宮・奥宮・結社の順に三社を参拝するのが慣わしとなっています。船形の自然石で縁結びと関わりがある本宮の「石庭」、奥宮の「船形石」、中宮の「天の盤船」をぜひチェックしてみてください。
場所的には下へ降りて上に登ってまた下りて、となりますが、そこはうまく時間配分してくださいね。
貴船神社は6:00から開いていますが、おみくじやお守りなどの授与受付は、9:00~16:00です。この間に行って、ぜひ御神水に浸して文字を浮かび上がらせる水占いみくじをひいてみてください♪
また、道中には夫婦円満の象徴でもある樹齢千年の「相生の大杉」、貴船特有の貴船石「つつみが岩」、杉と楓が和合した非常に珍しいご神木「連理の杉」などもありますのでお見逃しなく!
京都の川床の読み方って?
同じ川床でも、貴船と鴨川では呼び方が違います。
[su_list icon=”icon: gittip” icon_color=”#36b9f4″]
- 貴船:川床(かわどこ)
- 鴨川:川床(かわゆか)(ゆか) 納涼床(のうりょうゆか)
[/su_list]
京都の人は、かわどこ、ゆか、と区別していますが、県外の方や川床に興味のない京都人は貴船のゆか、鴨川のゆか、などと呼び、しばしばお説教をくらうハメになりますw
貴船は床(とこ)の間のような場所ということで川床(かわどこ)と名付けられ、鴨川では高床(ゆか)の作りから川床(かわゆか)と呼ばれているんですね。
さすがにややこしくなってきたからなのか、納涼床という言い方に変えたようですが、それも完全に定着するに至っていない状態なので、余計にめんどくさくなってきています(笑)
まとめ
貴船へのアクセスは、叡山電鉄鞍馬線を使って「出町柳駅」から「貴船口駅」まで約30分。貴船口から貴船までは京都バスがありますが、1区間なので歩く人がほとんどです。
貴船神社には有料駐車場がありますが、タクシーも嫌がるような車1台分としか言えないとても狭い道を、乗用車や送迎のバンなどが通るため、運転に自信がない人は電車で行くのが無難です。
丸一日かけて観光するなら、京阪線の各駅にて販売されている鞍馬・貴船1dayチケットが大人1,600円、小児800円とオトクです。
京阪電車(京阪線)と叡山電車が1日乗り放題となり、貴船神社の参拝記念品ももらえますよ。
せっかく貴船に行くなら、ぜひ流しそうめんにチャレンジしてみてください(*^-^)
コメント
コメント一覧 (2件)
きぶね じゃなく きふね です
ご指摘、ありがとうございます。
ですが、きぶね でも きふね でもいいらしいのです。
(ちなみに、ウィキペディアでは「きぶね」となっていますね。)
念のため、両方の読み仮名をつけておきます!