東京都千代田区の日枝神社(ひえじんじゃ)では、毎年6月に例大祭として山王まつりが行われます。神幸祭や稚児行列を中心に、さまざまな行事が行われます。
山王祭は、東京の日枝神社以外の神社でも行われていますので、東京在住ではない方でもその名前だけは聞いたことがある、という人が多いというのもこの祭りの特徴でしょう。
東京の山王祭の特徴は、総本山の滋賀県の日枝大社よりも2か月遅い開催で、総本山の山王祭では行われない献灯祭や嘉祥祭、夏越稚児祭が行われる点にあります。
どんな行事をするのかを予習した後で、自分の地元で行なわれている山王祭と比べて違いを見つけてみて下さいね。
日枝神社の山王祭へ行こう!
山王祭の正式名称は「日枝神社大祭」と言い、たくさんの神事がとり行われますが、その多くがこの日枝神社の本社の境内で行われます。和の音楽が聴けるというのもこのお祭りの特徴です。
山王祭は6月7日から17日の10日間行われるお祭りです。見どころとなるお祭りを中心に予定をピックアップすると、次のとおりです。
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- 6月10日
- 神幸祭
- 6月11日
- 夏越稚児祭
- 6月12・14・15日
- 神楽奉納
- 6月13~15日
- 献灯祭
- 6月15日
- 例祭と山王太鼓奉納
- 6月16日
- 山王嘉祥祭
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江戸時代の頃から始まったこのお祭りは、徳川家康、ひいては江戸の街や徳川家を守る神様として信仰され、京都の祇園祭、大阪の天神祭りと共に日本三大祭りとして江戸時代には有名でした。
日枝神社は、東京メトロ千代田線の溜池山王駅から徒歩10分ほどの所にあります。境内は都会のビルに包まれるように広がり、エスカレーターまであります。
(ちなみに、溜池山王駅は東京駅から東京メトロ丸の内線に乗って日比谷駅で乗り換えるとたどり着くことができます。)
山王祭の見どころ
山王祭のみどころはたくさんありますが、あえて絞るなら神幸祭と夏越稚児祭、神楽奉納であると言えるでしょう。
神幸祭
神幸祭は山王まつりで最も賑やかな儀礼で、法皇の飾りのついた神輿が2基、宮神輿1基、山車3基が王朝装束を着た神主や巫女、氏子によって担がれ、東京の街中を練り歩きます。
参加者は総勢500人、長さ300mに上ることもあり、現代の東京がまるで1000年前の京の都のような景色へと変わります。
過去に行われた神幸祭の記録によると、朝7時45分に日枝神社を出発した行列は、国立劇場、東京駅、日本橋日枝神社、京橋三丁目、銀座四丁目、新橋一丁目を経て日枝神社に帰ってきています。
これらの地域は、いま東京でも最も盛んに観光客が訪れているエリアですので、時間さえ合えばショッピングを楽しみながらでも、東京の街中で神輿と王朝装束の行列を偶然見ることもできますね。
絶対見たいという方は、前述のポイントで待ちかまえていましょう。
[su_note note_color=”#e9edfe” text_color=”#181e19″]神幸祭 6月10日 7:45~17:00[/su_note]
夏越稚児祭
夏越稚児祭は、可愛らしいお稚児さん行列を見ることができます。
稚児行列とは子供の健やかな成長を神様に感謝し、ご報告するために装束に着替え、身も心も清々しく御祓い(おはらい)を受けるために行われる儀式です。
いわば、七五三行事と同じような意味を持ちます。
参加するのは3歳から6歳までの子供達で、装束姿の写真まで撮影します。夏越稚児祭は本社で行われますので、見たい場合は時間に合わせて行ってみてください。
[su_note note_color=”#e9edfe” text_color=”#181e19″]夏越稚児祭 6月11日 13:00~14:00[/su_note]
神楽奉納
この神楽を奉納するのは、日枝神社の素晴らしい舞い人ばかりです。
他のお祭りで見られる神輿巡行もお祭り初心者の方には良い思い出になるのですが、個人の意見としては、美しい装束を着て神様のために優雅に舞うその姿は、神輿よりも記憶に残る一場面となりました。
[su_note note_color=”#e9edfe” text_color=”#181e19″]神楽奉納
6月12日 10:00~16:00
6月14日 18:00~20:00
6月15日 18:00~20:00[/su_note]
東京の日枝神社のご利益とは?
東京の日枝神社の御祭神は、オオヤマクヒノカミというという神様で、広く土地の神であると言われています。
山や水を司り、大地を支配して農作物の成長とそこから根付いた産業(生業)を守る神様であるため、安産、商売繁盛、社運隆昌、安産が転じて縁結びにも御利益があります。
日枝神社のお守りでは、今年の干支でもある可愛いお猿さんをモチーフにした「まさる守(400円・500円)」「ござる守(500円)」「こざるステッカー(400円)」が人気です。
また、「子授守(1,000円)」「子授矢(3,000円)」「葵麗鏡(きれいきょう)(2,000円)」「子育守(1,200円)」といった、飾りとしても可愛いものも充実しています。
さらに、仕事運・金運・健康運・恋愛運それぞれに違う石が用意されているパワーストーンのブレスレット「幸玉守(小 4,500円、大 5,000円)」も販売されていますので、ぜひ一通りのぞいてみては?
まとめ
山王祭は日本各地で行われているお祭りのひとつで、今回は東京の日枝神社のものを取り上げました。
しかし、知らない山王祭はたくさんあることと思います。この東京の山王祭をきっかけに、余暇を利用して日本中の山王祭めぐりの旅行をしてみるというのも、楽しいかも知れませんね。
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