栃木県にある日光東照宮は、今から約400年前に亡くなった徳川家康を祀った神社です。
日本には徳川家康のように、何百年か前は実際に生きていた人間を、その功績をたたえて祀られた歴史的人物が数多くおり、その代表が徳川家康でしょう。
日光東照宮は、お祭りが行われる場所というだけでなく、関東有数のパワースポットにして世界遺産登録エリアでもあります。
山々に囲まれながら、その交通の便は京都とまではいかないまでも、とても発達していますので、東照宮参拝は旅行初心者の方にもうってつけの観光スポットです。
今回は5月17日、18日に行われる春季例大祭に注目して解説していきたいと思います。
日光東照宮春季例大祭の見どころ
日光東照宮で5月17日、18日に行われる行事は、正しくは17日が春季例大祭・神事流鏑馬、18日が渡御祭「百物揃千人武者行列」といいます。
つまり、題名の通り、徳川家康の霊に対して今年の春の恵みを奉納し、日光の土地が健やかであることを感謝するという儀式と流鏑馬、千人の武者行列が見どころということになります。
東照宮の春季例大祭は、今年日光の土地で獲れた春野菜や川で採れたお魚、農作物などを奉納するお祭りです。毎年、綺麗な大皿に盛られた山の幸・野の幸が並び、日光の春の訪れを感じます。
また、同日の午後1時に行われる流鏑馬(やぶさめ)は、例大祭の期間で唯一大きな動きがある、迫力の一行事です。馬の勢いと弓矢を持つ人の呼吸が合っている様は見事で、まさに速い!の一言です。
さらに、これと対照的なのが、18日に披露される優美な八乙女神楽や雅楽のあずまあそびです。どちらも、東照宮の歴史の長さを物語っていますね。
また、千人武者行列もハズせません。これは甲冑姿の人たち 53種類、約1200人の方々が参加するイベントで、武士らしい格好をして参加すれば、タイムスリップした気分にもなりますよ。
春季例大祭に来たら、これらのイベントは必ず見ておきましょう。
日光東照宮の観光でおすすめのポイント
日光東照宮には、お祭り以外にも沢山の観光スポットがあります。徳川家に伝わる家康愛用の品を収蔵する東照宮宝物館に晃陽苑、美術館などの施設もあります。
有名なのは、神馬舎の壁に描かれている「見ざる聞かざる言わざる」の三猿と、国宝に指定された陽明門(上記の写真)、家康のお墓がある奥の院の入口の坂下門の眠り猫に、本地堂にいる鳴龍といったところですね。
これらの動物を全て見ようとすると、なかなかの料金と時間がかかってしまいますので、東照宮のお得な割引セット料金を活用して、上手に東照宮を観光して下さい。
また境内から奥の院まで伸びている階段はかなりハードですので、心して歩きやすい靴を履いて挑戦してください。
また、忘れてはいけないのが徳川家康を祀る社殿です。この社殿の中は見学することができ、中心の部屋まで行くと社殿についての解説が流れる仕掛けとなっています。
東照宮は、ただ見て美しいというだけでなく、そこそこの知識も得られる素晴らしい観光スポットなのです。
日光東照宮の楽しみ方
5月17日と18日の日光東照宮は、朝から昼過ぎまで大変な混雑です。それは、5月17日の午前10時に例祭が行われ、それから1時間後に流鏑馬が奉納されるためです。
さらに、夕方ごろには隣の二荒山神社から神輿の渡御があり、さらに祭りの雰囲気が高まります。
そういったことから、お祭りと共に東照宮も見て回りたいという場合は、17日なら例大祭と流鏑馬が終わって神輿の渡御が始まるまでの間、18日なら午前11時から行われる百物揃千人武者行列の後で境内を見て回りましょう。
東照宮の見学所要時間は、約3時間から5時間ほどで、奥の院の有無によって時間が前後します。
もし17日に境内巡りするなら、奥の院はコースから外して、夕方の神輿渡御に間に合うように上手な楽しみ方を見つけましょう。
境内にはガイドの方も大勢いらっしゃるほか、前述の博物館や宝物館もありますので、開館している施設に入るだけで、東照宮の歴史を知ることができますよ。
多彩なお祭りと魅力的な施設を訪れて、ぜひ日本の文化を巡る旅を楽しみましょう!
まとめ
日光東照宮は、日光の社寺の中でも比較的新しく、また密集して作られた神社です。それだけに、日光初心者でも旅しやすいと言われている場所です。
逆に、何度も日光へ立ち寄っている方でも、行くたびに何かしらの発見ができる場所でもあります。混雑しているからと躊躇せず、例大祭も一度は見ておきましょう!
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