祇園祭は7月中ずっと行われる八坂神社の祭事なのですが、今では全国的にも有名な京都のお祭りとして有名です。
祇園祭の迫力ある辻回しなどの山鉾巡行も見ものですが、宵山での動かない山鉾見物も一度はしておいた方がいいと、自信を持って言えるイベントですよ。
遠くから全体を見つめる巡行の前に、ぜひ気に入った山鉾を間近でじっくり見て触れてみてくださいね。
京都 祇園祭の山鉾とは?
祇園祭いちばんの見ものは山鉾だという人も多く、毎年コレを見ないと夏が始まらないという京都人も多いものです。
そんな山鉾の形態は5つに分類され、数の多い順から「舁山(かきやま)」「鉾(ほこ)」「曳山(ひきやま)」「船鉾(ふねほこ)」「傘鉾(かさほこ)」に大別されます。
いちばん大きな鉾は約12トンもあり、組立・巡行・解体は約180人もの人が携わります。
災厄を神に鎮めていただこうと、平安時代前期に始まった鎮魂儀礼が元となっていますので、千年以上も続いているお祭りなのです。
ちなみに、山鉾行事は昭和54年に国の重要無形民俗文化財とされ、平成21年にはユネスコの無形文化遺産に登録されています。
山鉾は動く美術館とも言われ、各々とても豪華絢爛な装飾なので見る価値は大ですよ♪
祇園祭の山鉾の位置を事前にチェック!
組立からお披露目まで、各山鉾ごとに場所が決まっています。当日、現地へ入ると電車や案内所で地図がもらえますので、それを頼りにお目当ての鉾を目指しましょう。
ネットでマップが見たいなら、各山鉾の写真とも連携していて見やすいこちらの公式サイトがおすすめです。
大まかなスケジュール
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前祭 鉾建て 7月10日(金)~11日(土)
前祭 山建て 7月12日(日)~14日(火)
前祭 宵山 7月14日(火)~16日(木)
後祭 山鉾建て 7月17日(金)~21日(火)
後祭 宵山 7月21日(火)~23日(木)[/su_note]
祇園囃子と提灯に彩られたお祭りムード満点の山鉾が見たいなら、夕方以降の宵山を狙ってください。
中でも、四条通と烏丸通の歩行者天国は15~16日を予定されているため、大々的な夜祭りを楽しむならこの二日間のうちに行くといいでしょう。
ただし、7月16日の宵山は50万人ほどの人出となり、相当混雑するので覚悟して!
また、後祭は歩行者天国も露店の出店も予定されていませんので、前祭よりはちょっと寂しい印象を受けるかも。(屋台村は出る予定です)
祇園祭の山鉾を見学しよう!
組立途中が見たいならこの日程
前祭では23基、後祭では10基の組立が行われます。クギなどは一切使わずに、縄だけで山鉾は組み立てられるため、それなりに日数を要します。
宵山や山鉾巡行が見られない日程で京都へ来たとしても、これらを組み立てる匠のワザを見るのも貴重な体験となると思いますよ。
山鉾建の日程
<前祭>
7/10 | 長刀鉾(なぎなたぼこ)、函谷鉾(かんこぼこ)、鶏鉾(にわとりぼこ)、菊水鉾(きくすいぼこ)、月鉾(つきぼこ) |
7/11 | 放下鉾(ほうかぼこ)、船鉾(ふなぼこ)、岩戸山(いわとやま) |
7/12 | 保昌山(ほうしょうやま)、山伏山(やまぶしやま) |
7/13 | 占出山(うらでやま)、霰天神山(あられてんじんやま)、郭巨山(かっきょやま)、伯牙山(はくがやま)、芦刈山(あしかりやま)、油天神山(あぶらてんじんやま)、木賊山(とくさやま)、太子山(たいしやま)、白楽天山(はくらくてんやま)、蟷螂山(とうろうやま)、綾傘鉾(あやがさぼこ) |
7/14 | 孟宗山(もうそうやま)、四条傘鉾(しじょうかさぼこ) |
<後祭>
7/18 | 大船鉾(おおふねぼこ) |
7/19 | 鯉山(こいやま)、北観音山(きたかんのんやま)、南観音山(みなみかんのんやま) |
7/20 | 浄妙山(じょうみょうやま)、黒主山(くろぬしやま)、役行者山(えんのぎょうじゃやま)、鈴鹿山(すずかやま)、八幡山(はちまんやま) |
7/21 | 橋弁慶山(はしべんけいやま) |
山鉾に乗りたいならこの日程
期間中は、条件付きですが誰でも山鉾に搭乗することができます。
有料拝観券があるところや、その山鉾のちまきやグッズを購入すれば乗せてくれる所など、山鉾によって違いますので、山鉾の入り口で確認しましょう。
一般客搭乗の日程
<前祭>
7/13 9:00~ | 長刀鉾*、函谷鉾 |
7/13 13:00~ | 鶏鉾、月鉾 |
7/13 13:30~ | 菊水鉾 |
7/13 18:00~ | 岩戸山 |
7/13 19:00~ | 船鉾 |
7/15 10:00~ | 放下鉾* |
* 女人禁制
<後祭>
7/20 18:00~ | 大船鉾 |
7/21 10:00~ | 南観音山 |
まとめ
もし時間が許すなら、山鉾建て~宵山~巡行~解体までを見ると、その一連のはかなさときらびやかさを数日で感じることができます。
そうそう、前祭りも後祭りも、巡行が終わった山鉾はすぐに解体作業が始まります。これは、巡行で京都の町の悪霊が山鉾に宿り、解体とともに消滅するとされているから。
組立にあんなに時間を要したものの、解体は割とあっという間に終わりますので、こちらも機会があればぜひ見てみてください。その潔さに、きっとほれぼれしちゃいますよ。
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