歯の治療などで10万円を超えるような支払いがあった場合は、医療費控除をしたいと考えるものですよね。この時の領収書の扱いについて、知っておきたい事があります。
確定申告の医療費控除で、提出すべき領収書をなくしてしまったらどうなるのか、コピーでもいいのか、返却してもらいたいときはどうすればいいのかなどについてまとめました。
確定申告の医療費控除で出した領収書って返却してもらえる?
確定申告で医療費控除を申請する場合は、かならず病院や薬局などの領収書の原本を提出することになります。
通院した人の名前・病院名など・支払った医療費をもとに医療費明細書を作成して、合わせて医療費領収書の原本を添えて提出します。
ここで提出してしまった医療機関の領収書は、返してもらえるものでしょうか?
これは、医療費の領収書を返してほしいという意思表示をすることで返却が可能になります。
確定申告書一式を税務署へ送った場合
「医療費領収書返却希望」とメモにでも書き添えて、返信用の封筒と切手を同封すればOKです。
その際、返信用封筒には自分に向けた宛名書きをしておき、領収書を入れた重さに対する切手の料金をきちんと調べた上であらかじめ貼っておきましょう。
確定申告書作成会場で提出した場合
医療費領収書を返却してほしいことを伝えれば、確認を受けた後に返却されます。
提出時に申し出ることで、その場で領収書を返してもらえるため、返却してもらいやすいように、医療機関ごとで日付順に並べておく等の準備をしておきましょう。
医療費控除の領収書ってコピーでもいいの?
原則的に、医療費控除の領収書のコピーは認められないので注意が必要です。
医療費の領収書の原本を提出して返却を申し出ることは可能なのですが、原本を手元において、コピーを提出した場合は、後から原本提出を求められる可能性があります。
そうなると余計な詮索を生んでしまい、後々めんどくさいことになるかもしれません。
直接、申告書作成会場に足を運ぶと、その場で医療費領収書の原本の提示がなされると、返却希望を申し出ると返してもらうことができます。
また、申告書を郵送した場合でも、医療費領収書を返却希望であることを一筆添えて、返信用切手・封筒を同封すると返してもらえます。
そういったことで手元に残すことはできますから、いったんは原本を提出した後で、必要なら戻してもらうようにしましょう。
医療費控除の領収書がない場合はどうしたらいい?
では、医療費の領収書をなくしてしまった場合は認められないのでしょうか?
医療費の領収書は再発行できない場合がほとんどであるため、紛失した場合は医療費控除の提出書類がない、という状態になります。
ただし、日々家計簿をつけているなどで、治療やお薬代をつけていたとして、さらに薬の袋などが残っているなら、その袋と家計簿を提示することで、認められる場合もあります。
日々の現金管理ができていて、現金出納帳としての家計簿とその現物もしくはその袋などで証明された場合は、医療費控除の対象としてみてもらえることがあるのです。
詳しくは、管轄の税務署へお尋ねになることをおすすめしますが、なるべく医療費領収書はなくさないように心掛けることが大切ですね。
まとめ
医療費の領収書は、日々の家計簿のレシートと一緒にしてしまうと、他のものに紛れてしまったり、申告をし忘れてしまう恐れもありますので、ひとまず別にしてしまいましょう。
1年間分をひとつの箱や袋にとりあえず放り込む、という管理方法がいちばんラクで紛失の心配もない方法ですので実践してみてください。
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