日本には大小合わせて8万社の神社があります。これらは今やパワースポットとして、神様の加護を信じる人たちにとって、現代版巡礼の旅の拠点になっています。
この中でも最近注目されているのが、世界自然文化遺産に登録されている地域の神様で、奈良県の山奥にある玉置神社です。熊野三山の奥宮と言われるほど熊野古道と深いつながりのある神社ですよ。
玉置神社の不思議体験ってどういうこと?
修験道は宗教の中でも自然宗教(山川森海、大岩、大木、池沼等に神秘性や神聖を感じて信仰する宗教)に分類されるもので、玉置神社でも周囲の自然による神秘的な体験をすることができると言われています。
その神秘体験こそ、「玉置神社の不思議体験」と言われるものです。
玉置神社は、熊野三山の奥宮として長い間信仰されてきました。玉置神社に祀られている神様の一人である天照大神は、天神の神様の一人で熊野三山にある熊野大社にも祀られています。
熊野三山のような山奥にある神社の中には、天神の神様を祀りながら神道とは別の信仰が根付いている所があります。その信仰とは、神道と仏教の混ざった日本独特の宗教である修験道です。
そもそも「玉置神社の不思議体験」とは、その名前を聞くうちに行ってみたいという気持になり、そのうち実行に移すと言うものです。
そうして神様に「呼ばれて」玉置神社に行ってみると不思議な霧が降りてきて、自分の周囲に集まると言う、本当に摩訶不思議な体験のことを指します。
その体験談がいつしか独り歩きして、玉置神社は「呼ばれた人」しか行けない神秘の神社となりました。
このようなお話は、伊勢神宮にもあるようで、霊感や心霊力のあるという人にはそのような超自然的な現象が分かるようです。
また、玉置神社の末社玉石社は、現代にも続く大峯修験道の聖地にもなっており、玉置神社の本殿よりも先に礼拝することが決まっているので、まったく信ぴょう性のない話ではありませんが、訪れたからと言ってこれらの超自然的な体験が必ずできると言うわけではありません。
某テレビ番組が伊勢神宮を訪れ、出演者が「伊勢神宮は呼ばれた人しか来れないんですよね!?」と社の担当者に聞くと「そういう噂もありますよね」と苦笑いでした。この反応がすべてを物語っているのではと思います。
もちろん神様や神様の力を信じることは大切です。でも、神秘体験をする努力を惜しんでは機会はなかなか巡ってきません。ぜひ、山奥の玉置神社に一生懸命、巡礼の脚を伸ばしてみてください。
玉置神社がパワースポットと言われる理由
玉置神社は、もともと熊野三山の奥宮として信仰を集めてきました。その玉置神社が注目され始めたのは、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界自然文化遺産になったことが始まりです。
紀伊山地の霊場と参詣道の参詣道の項目の最初に名前の挙がった玉置神社は、「世界遺産 玉置神社」の名前でさまざまな神社巡礼好きな方々に取り上げられ、山奥にあると言う神秘性もあいまってパワースポットとなりました。
また、ネットの情報の中には有名人の商売の成功はここに祈願したからとか、スポーツの試合で勝ったのはここに何度も足を運んだからなどと言う成功秘話が流れています。
こういった話も、玉置神社が「奈良県のスーパーパワースポット」であると言うことに拍車をかけていると言えるでしょう。
実際のところ、玉置神社を聖地とする大峯修験道は、最短でも400年間続いてきた修験道の一派で玉置神社の周囲の山々は日本の修験道を生みはぐくんできました。
そのことから考えても、玉置神社のパワー(修験道でいう験力)は本物かも知れませんね。
玉置神社のご利益は?
玉置神社には、御祭神の関係から縁結び、五穀豊穣などに御利益があるようですが、他にも勝負事や仕事運、金運、商売繁盛にも御利益があると言われています。
また、摂社の三柱神社には、倉稲魂神(うがのみたまのかみ)という地主神(江戸時代になるとお稲荷さんとなる神様)が祀られていることから、厄除けや心願成就はもちろんのこと、精神の病気や海上安全にも御利益があるとされていますよ。
自分の欲しいご利益が当てはまるなら、単なるパワースポットとしてだけではなく、願いを叶えてくれる神社として行ってみましょう。
まとめ
神社にはいくつかの種類があり、
- 高天原にいらっしゃる神様とその子孫(天神、天つ神)
- 地上で日本の国づくりを進めた神様の一族(地祇、国つ神)
- 各地の地域の発展に貢献した神様
- 地域の発展に貢献した人間(菅原道真、徳川家康、武田信玄、前田利家と松、上杉謙信)
があります。
玉置神社の御神霊は、熊野三山の山々に裏打ちされた本物です。
ネット上ではさまざまな情報が流布していますが、神様の力を信じてそこを訪れれば、きっとあなたにとって素敵な良縁を手に入れることができますよ。
決して交通の便がいい所ではありませんが、秘境や探検好きにはおススメのパワースポットなのです。
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