鹿苑寺(金閣)や慈照寺(銀閣)をはじめ、90以上の末寺を擁する臨済宗相国寺派の大本山である相国寺(しょうこくじ)で、秋の特別拝観が始まります。
鳴き龍と言えば日光の東照宮が有名ですが、個人的には相国寺の鳴き龍が一番です。特別公開時にしか見られない鳴き龍と、隣接の美術館へ足を伸ばしてみませんか?
相国寺 鳴き龍の特別拝観について
紅葉の季節になっても観光客が押し寄せて長蛇の列をつくるということもなく、閑静でゆっくりとした時間を過ごせる相国寺では、春と秋に特別拝観が設けられ、鳴き龍を見ることが可能です。
[su_box title=”相国寺 秋の特別拝観” style=”soft” box_color=”#dbf4b6″ title_color=”#040404″]開催日程 2015年9月25日(金)~12月15日(火)
拝観時間 10:00~16:00(閉門 16:30)
拝観料金 大人 800円
※10月18日(日)~21日(水)はお休みです。
京都市上京区今出川通烏丸東入
075-231-0301
地下鉄烏丸線 今出川駅より徒歩5分
市バス59、201、203系統 同志社前より徒歩2分
市バス102系統 烏丸今出川(地下鉄今出川駅)より徒歩5分[/su_box]
秋期特別公開で見られるのは、平枯山水・苔地築山が一体の庭園がある開山堂、2013年に大修復された方丈、重要文化財に指定されている最古の法堂にある釈迦如来像や鳴き龍です。
(ちなみに、方丈、庫裡、開山堂、勅使門、総門、浴室、鐘楼、蔵経塔、弁天社は京都府指定有形文化財です。)
天井に描かれた狩野光信筆の蟠龍図(ばんりゅうず)の鳴き龍は、どこから眺めてもずーっと自分を追いかけてくるように見えます。(八方睨みの龍)
さらに、龍の目の下に立って手を叩くと、法堂に反響した音がまるで龍の声のように聞こえます。
混み具合にもよりますが、係の方がちゃんと立つ位置などを説明してくださいますので、一人一人龍の鳴き声を聞くことができます。
境内は無料で自由に拝観できますが、特別拝観でしか見られない場所はどれも見応えがあるものです。ぜひ鳴き龍体験をしてきてください。
相国寺承天閣美術館へも足を運んで!
相国寺だけでもお腹いっぱいになるとは思いますが、時間に余裕があるならぜひ訪れたいのが承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)です。
モダンな建物と名庭園に加え、国宝5点、重要文化財143点を含む多くの文化財が収蔵されています。
[su_box title=”相国寺承天閣美術館” style=”soft” box_color=”#dbf4b6″ title_color=”#040404″]開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料 大人 800円
京都市上京区今出川通烏丸東入
075-241-0423
※特別展示期間は入館料が異なる場合もあります。[/su_box]
常設展示は、鹿苑寺境内に建つ金森宗和造と伝えられる「夕佳亭(せっかてい)」、金閣寺大書院の襖絵であった伊藤若冲による重要文化財の鹿苑寺大書院旧障壁画床貼付「葡萄小禽図」「月夜芭蕉図」です。
千利休などとも関係が深いことから、茶道関連も充実しています。
相国寺へのアクセス方法
相国寺は同志社大学今出川キャンパスの北側に位置しています。承天閣美術館に無料の駐車場10台分が無料で用意されていますが、地下鉄やバスの駅からも近いため、行きやすい場所と言えるでしょう。
京都駅からなら、京都市営地下鉄烏丸線で今出川まで5駅9分 260円で行けます。
京都市バスを利用するなら、205系統で河原町今出川まで(運賃 230円)行き、そこから10分ほど歩くか、201か205系統に乗り換えて同志社前まで行くことになりますが、バスだと京都駅から30分以上かかります。
市バス・京都バスの一日乗車券が500円なので、これを利用する方も多いのですが、秋の京都はかなり道路が混み合いますので、地下鉄を利用する方が予測を立てやすいですよ。市営地下鉄1dayフリーチケットは600円です。
あちこち回るなら、市バス・京都バス・地下鉄が乗り放題になり、優待特典付きガイドマップもついてくる京都観光一日乗車券が1,200円、二日券が2,000円で購入可能です。
回る場所をあらかじめ決めて、一日乗車券が得になるかどうか、しっかり考えて賢く使い倒してくださいね。
まとめ
相国寺や承天閣美術館へ行った後は、ちょっと遠回りして出町柳駅へ向かうと、途中に豆大福で有名な「出町ふたば」があります。
その日が賞味期限となるのでお土産には不向きかもしれませんが、自分用に買い食いしてみてはいかがでしょうか。京都御苑が近いので、ここで食べながらゆっくりするのも悪くない時間の過ごし方かも。
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