子供の夏休みの宿題の中には、自由研究という最も難関にして、最も楽しめる課題があります。そんな課題をクリアするためのネタ探しで、親はさまざまな観光スポットを探しますよね。
しかし、親子で一緒に楽しめて、知的レベルがフィットするスポットというのは、なかなか見つけ出すことは難しいようです。
東京近郊に住む忙しいママのために、近場の博物館をピックアップしてみました。まだ一度も行ったことのないという方は、ぜひこの機会に博物館の魅力を感じに行ってみてください。
夏休みのお出かけを東京で済ますには
東京のベイエリアであるお台場には、数々の科学系博物館がありますが、船の科学館、日本科学未来館、水の科学館、ガスの科学館の4つは代表的施設です。
自立できている子供たちなら、そちらの博物館で自由に見学させて、ママたちはお台場でショッピングやおしゃれなカフェを堪能するというのもありですね(笑)
船の科学館
船の科学館とは、海と船の文化や歴史、技術を展示する博物館です。船の科学館の別館は毎年「海の学び舎・わくわくキッズパーク」の会場に模様替えをします。
この催しは、中学生以下の子供を対象にした19のプログラムが設定され、海や船への知識を深めることができますので、うまく利用するといいですね。
2016年の開催期間は、7月16日から8月28日、各日朝10時から夕方5時まで開かれます。ただし、7月19日(火)、25日(月)、8月1日(月)、8日(月)、15日(月)、22日(月)は休館です。
また、屋外プールでは7月中に2回のセーリングカヌーの乗船体験教室に参加することができます。これも無料で参加できる上、プロの指導を受けることができますよ。
もしセーリングカヌーの乗船体験教室に参加するなら、水にぬれても良い服装、着替え、帽子、タオルなどが必要になるため、当日行ってスグ!というワケにはいきませんのでご注意を。
日本科学未来館
日本科学未来館では、夏休みの期間中は休日ごとに体験イベントが開催されています。2016年の夏休みは、忍者についての歴史や科学的研究の展示やワークショップが開催されるほか、例年と同じく科学館の展示計画のアイデアを話し合うイベントも行われますよ。
ちなみに、「未来館の未来をつくる<アイデアソン&ハッカソン参加者募集>」への参加はあらかじめ申込みが必要です。
水の科学館
生活用水のサイクルを、科学的な視点で紹介する体験型展示が行われているのが水の科学館です。夏休み中の日曜日も実験紹介が開催され、生活用水の他にもグリーンエネルギーのイベントも行われます。
また、自由研究応援教室ということで、風鈴づくりや水源の近くにいる動物探索や森の中で採集できる木の実などを使って動物を表現するイベントが開催されますので、行けばなんとかなるトコロでもあります(笑)
ガスの科学館
ガスの科学館では、ガスというエネルギーを科学的な視点と生活という視点から研究した展示があります。「エネルギーの?(はてな)を学び!(なるほど)を実感」をコンセプトにしていますので、自由研究ネタにもピッタリですね。
夏休みの期間中は、毎週末と指定日にはワークショップ(整理券配布制)が開催されており、ガス以外の自然エネルギーについての知識を得ることもできます。
夏休みは近場へのお出かけがラク
あまり混むところへは出かけたくない、なるべく近場で済ませたい、というのが親の本音だったりします。暑い野外で何かをするより、冷房の効いた室内で過ごせるなら、そちらの方が断然いいですから~♪
江戸東京博物館
両国にある江戸東京博物館は、毎年7月から8月の時期になると、昨年の日本列島の考古学の発掘調査成果を展示する「発掘された日本列島」展が開催されています。
特に今年の江戸東京博物館では、夏の風物詩である妖怪ものの展示もあり、7月5日から7月24日の期間は「常設展」「発掘された日本列島」「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」の3つの歴史の世界を見て、自由研究のネタを探すことができます。
特に大妖怪展は、小学生以下のお子様にも分かりやすいよう妖怪ウォッチが採用されるなどの工夫がされており、さらに妖怪に興味を持つこと間違いなしの内容です。
ちなみに、7、8月の時期は神田神保町の古書店街でも妖怪をテーマにしたイベントが行われています。博物館の帰りに寄ってみると、展示室よりも近い距離で歴史的に貴重な資料を見ることができるかもしれませんよ。
また、発掘された日本列島展は、毎年江戸東京博物館で行われる巡回展(同じ内容の展示を一定の期間1つの展示施設で行ったあと同じように、他の展示施設でも展示会を行うこと)で、江戸東京博物館では現役の考古学者、考古学徒(大学で考古学を学ぶ学生のこと)の方々が展示案内やミュージアムトークを行っています。
今年の展示は災害からの復興をテーマにした展示で、お子さん達には少し難しい内容ながら、できれば知っておきたい情報を伝えているといえるでしょう。
夏休みのおでかけ こどもの自由研究ネタになるところ
東京国立博物館は、多くの人が知る日本に3つしかない国立の博物館のひとつです。せっかく近場に住んでいるなら、一度は行っておきたいところ。ぜひ、夏休み期間中に行ってみましょう。
東京国立博物館
7月上旬から8月下旬の期間「親と子のギャラリー 美術のうら側探検隊」と称して博物館のバックヤード見学ツアーを開催しています。
博物館のバックヤードは、まさに学校の工作室のようなところで、これから展示するものを修復したり、調べたりしています。
日本の博物館の中でも東京国立博物館はアメリ方式を採用しており、博物館の展示に関する業務を行う人をエキシビットデェベロッパー(Exhibit Developer)、教育事業担当者がエディケイター(Educator)、経理関係担当者がディレクター(Director)と呼ばれて別々の部署で業務を行っています。
これまで、博物館の業務に従事する人のことを学芸員と言い、規模の小さな博物館は今でも一人の人がいくつもの業務を兼任しているため俗に「雑芸員」といわれてきました。
東京国立博物館で、最新の博物館業務システムを知り、ぜひ最新の知識を手に入れましょう。
まとめ
博物館というと、どうしても堅苦しいイメージで、何時間も歩きまわって帰る頃には何をしに来たのかわからないという方も多くいます。
特に東京国立博物館のような広い博物館では「今日は○○をする」という目的をもっていかないと、ただ疲れるだけになってしまいます。
東京の博物館は、観光スポットの枠から逸脱した五感で感じる知識の宝箱です。どうか、博物館の伝える知的情報の学びを楽しむとともに、興味をもって展示に触れてみて下さいね。
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