昨年の夏にアメリカで感染が拡大したというエンテロウイルスD68が、今ごろになって日本の子供からも検出されたというニュースをミヤネ屋で見ました。
あまり聞き慣れないウイルスの話題、小さな子を持つママとしてはちょっと心配ですね~

そんな気になる感染症の原因、エンテロウイルスD68で起こる症状とはどんなもので、その治療法にはどういったものがあるのでしょうか?
エンテロウイルスD68の症状とは?
エンテロウイルスによる感染症は、乳幼児から10代の子供が発症しやすく、大人は無症状か軽症例が多いため、子供を持つ親は注意しなければいけません。
最初は発熱・咳・くしゃみ・鼻水・体や筋肉の痛みなどが現れるということから、風邪やインフルエンザが疑われる症状が出ます。
そのうちに喘息のような咳をするようになり、呼吸器にダメージが集中します。
小さな子供や、元々ぜんそく気味の子供だと、ひどい呼吸困難に陥る可能性もある、ということで問題視されているのがエンテロウイルスD68なのです。
エンテロウイルスが原因のものとしては、子供の夏風邪(手足口病やヘルパンギーナなど)が挙げられますが、こちらは発疹・腹痛・下痢を伴う場合が多く、エンテロウイルス71が病原菌ですので、型が少し異なります。
実は、エンテロウイルスは腸管ウイルスとも呼ばれ、その種類や型も EV68~71、73 とたくさんあり、感染性胃腸炎、ウイルス性髄膜炎、急性脳炎、急性出血性結膜炎、急性灰白髄炎(ポリオ)などのひとつの原因となっています。
エンテロウイルスD68が麻痺を引き起こす可能性!?
重症化の心配が低い手足口病やヘルパンギーナの71型と違い、D68型の怖さは麻痺が表れる場合があるという点でしょう。
アメリカの広範囲で感染が確認された中には、手や足にまひが残ってしまってる子供もいるようなので、喘息をはじめとした呼吸器疾患のある子供は特に気をつけた方がいいと言えます。
風邪の症状プラス、手や足の一部でも動かしにくいということがあるなら、すぐに病院へ行き、その旨を医師に伝えて診断を仰ぎましょう。
エンテロウイルスの治療法や予防法は?
では、対エンテロウイルスとして、インフルエンザのような予防注射や効果的な治療方法はあるのでしょうか?
治療法
エンテロウイルスD68に有効なワクチンも特別な治療方法などもないため、治すには対症療法しかありません。症状を緩和する投薬が中心となります。
風邪やインフルエンザの時のように、おとなしく寝て食べて薬を飲んで・・・ということで、通常は1週間もすれば回復に向かいます。
予防法
感染した人との接触やくしゃみなどを介して感染するため、予防するにはインフルエンザなどの対策とまったく同じで、手洗いやマスクの使用などを徹底するしかありません。
とにかく頻繁に手を洗ったり消毒をし、目・鼻・口などの粘膜に触ることをなるべく避けるようにします。
まとめ
基本的に、エンテロウイルスは夏から秋にかけて活発になると言われています。発表されたのが最近だからと言って、これから流行るかも、というワケでもなさそうです。
子供がかかりやすいというだけで、日本では50代の方からもこのウイルスが検出されています。
風邪をひくときは一番に喉をやられるとか、夜中に咳き込むことがあるなど、疾患とまではいかないけど、呼吸器はやや弱め、という人は、この時期なにかと気をつけてくださいね!