厚労省が「感染性胃腸炎広がる」と注意を呼びかけているとの報道が続いています。
新型のノロウイルスが出たとか、過去10年で2番目に多い患者数がすでに出ているとか、子供を持つ母親にとっては気が気じゃない状態です。

そんな、感染性胃腸炎に関し、流行をチェックして事前にきっちりと予防をするための情報を得て備えておきましょう。
感染性胃腸炎の流行状況はどこで調べる?
感染性胃腸炎とは、別の言い方で流行性嘔吐下痢症とも呼びます。その名の通り、人から人に感染し、激しい嘔吐と下痢の症状が特徴的です。
感染性胃腸炎はウィルス性胃腸炎の総称です。ノロウィルスやロタウィルスなどはよく耳にする名前だと思います。
この感染性胃腸炎で大切なことは、怖がらずに今どこで流行しているのかを把握し、徹底的に予防をすることにつきるでしょう。
いま流行っているかどうかを調べるには、たとえば東京では、東京感染症情報センターを調べれば流行状況がすぐにわかります。
他の都道府県の方は、自分の近隣がどうなっているかが気になるところだと思いますので、各都道府県にある感染症情報センターで確認しましょう。
感染性胃腸炎やノロウイルスの予防法
いちばん感染性胃腸炎で気になるのは、ノロウイルスなどの予防方法だと思います。普段からできる予防方法を、ひとつずつ確認しましょう。
一番の対策として挙げられるのは、やはり手洗いです。指の間、指先はもちろんですが、意外と洗い残しが多いのが親指の付け根と手首です。また、手洗いは2回することで、より効果がありますよ。
数年前から定番となっている感もありますが、出かけるときにアルコール消毒のジェルやウエットティッシュを持ち歩くのもいいですね。
病院やショッピングモールなどに行くと、アルコール消毒液を置いていてくれているところがありますので、積極的に使わせてもらうように心がけるのもいいかも。
また、普段からできる対策としては、機能性ヨーグルトや、ヤクルト、ビオフェルミンなどを摂取して腸内環境を整え、免疫力をアップさせておくことも大切です。
また、乳幼児の感染しやすいロタウィルスに関しては、予防接種が用意されているので、任意接種ではありますが、心配なら受けておくことをおすすめします。
感染性胃腸炎がうつる期間は?
感染性胃腸炎にかかった場合、1~2日症状がありません。その後、嘔吐下痢の症状が現れ、治るまでに1週間くらいはかかります。その間はうつる可能性が高いので、特に注意する必要があります。
インフルエンザなどとは違って薬はないため、水分摂取と対症療法しかありません。
たとえば子供がかかってしまったら、お母さんは汚物を処理する場合、口や手から感染するといけませんので、うつる可能性のある期間中はマスクと手袋を必ずしましょう。
また、汚れてしまったところは水拭きするだけでは、さらに感染拡大してしまうので、必ずハイターのような塩素系の消毒剤を使って、きれいにしてください。
なお、感染性胃腸炎にかかった場合、学校は出席停止となります。休みの期間ですが、目安は症状消失後3日目以降で、かつ発症後1週間経過となっています。
また、治った場合はお医者さんにいって完治しましたよという完治証明書(治癒書)をもらいましょう。これを見せることで、変にうつるんじゃないかという周囲の懸念を払拭することができますから。
まとめ
たとえば、給食関係者では即座に出勤停止となり、職場への復帰は発症後7日目以降となり、実質5日間はお休みが必要な状態となります。接客業なども同じような対応を求められるでしょう。
保育園や幼稚園、学校などでも同じだと思います。
感染性胃腸炎はかかると本当に大変なので、何よりも予防することが最も大切なのです。まずは手堅く手洗いから始めましょう。