猛暑で蓄積したダメージが、徐々に現れるのが9月です。急に疲れが出て、食欲がなくなったり、眠りが浅くなった、起きられない、などと感じたら要注意! それは秋バテと呼ばれる症状かも。

免疫力や気力をも低下させてしまう夏バテの解消に、甘酒がいいと聞いたことはありませんか? 甘酒の持つ効果効能と、ちょっとした工夫でさらにパワーアップさせた飲み方をチェックしてみてくださいね。
夏バテ解消には甘酒が良い!
なんとなく身体がだるい、やる気が起こらない・・・。そんな典型的な夏バテの症状に悩まされていませんか?
元気を出すために焼き肉やウナギを食べるのが良い、と言われても、とてもそんな食欲はありません。でも何か食べなければいけないからと、ゼリー飲料やポカリスエットばかり飲んでしまうなんて人も。
もちろん、時にはそういったものや、市販の栄養ドリンクも有効ですが、やや涼しくなってきた9月の夏バテ・秋バテ対策には、温かい飲み物をとるようにしましょう。
白湯などでもいいのですが、ここは飲む点滴とも言われている甘酒がおすすめです。ただし、酒粕で作られたものではなく、米麹から作られたノンアルコールの甘酒にしましょう。
ちなみに、ポカリスエットも口から点滴が飲めたらいいのに、というコンセプトで開発されたものです。しかし、温かいポカリだと、あまり美味しそうじゃありませんものね・・・(;・∀・)
甘酒が夏バテに効果があるワケ
甘酒は、江戸時代から夏の健康飲料や栄養ドリンクとして、大衆に愛されてきた飲み物です。今はお正月とか冬のドリンクのイメージが強いですが、実は季語として夏に登場する飲み物なのです。
甘酒の成分をチェックしてみると、点滴の成分とよく似ていると言われています。必須アミノ酸をはじめブドウ糖やビタミンB1・B2・B6、パントテン酸、ミネラル、乳酸菌などが含まれ、栄養がしっかり詰まっています。
また、発酵食品ですので、腸内の善玉菌と悪玉菌をバランス良く整えてくれる働きがあり、甘酒の酵素は消化吸収を助ける働きがあります。体力低下の下支えをしてくれる期待が持てますよ。
酒粕を買ってきて、砂糖と水を加えて手作りする方もいらっしゃいます。しかし、栄養ドリンクとしての甘酒効果が欲しいなら、原材料は米と米麹だけのものをチョイスしましょう。
酒造が作っている甘酒なら、ノンアルコールで添加物も砂糖も不使用という製品が多いので、そういったものを購入するようにしてください。
甘酒の効能 夏バテ&秋バテ対策にもうひと工夫!
前述の夏バテ症状のほかに、お腹がはってしまっていたり、便秘気味になっていたり、なんとなくだるさが続く気がする・・・。そんなことはありませんか?
こういった場合は、エアコンの当たりすぎや冷たい物のとりすぎで、自律神経が乱れ、腸が冷えてしまっていることにも原因があると考えられます。
夏の間はシャワー中心だった人も、これからはちゃんと湯船に浸かりましょう。また、冷たい飲み物を避けて、なるべくホットドリンクで身体の中から温めることが大切です。
そういったことからも、やっぱり飲むなら栄養満点の甘酒の効能に注目です。
そのままでももちろん美味しいのですが、下記のようにちょっとひと工夫することで、さらに温め効果がアップするので、ぜひ試してみてください。
- 甘酒+しょうが
- 甘酒+ゆず
- 甘酒+エクストラバージンオイル
「しょうが」や「ゆず」に身体を温める効能があるのはご存じのとおりです。エクストラバージンオイルは油膜をつくりますので、温かさを長い間保ち、腸に届けてくれる効果が望めるのです。
また、日替わりで味を変えることで、飽きずに飲み続けられますよ。
まとめ
ちなみに、私が愛飲している福光屋の甘酒の栄養成分(100gあたり)はこんな感じです。
エネルギー 70Kcal
タンパク質 0.5g
脂質 0
糖質 20.0g
食物繊維 0.4g
ナトリウム 5mg
お米のでんぷんによる甘みではありますが、糖質はやや多い印象ですね。もしダイエット中などで糖質制限をしているなら、白湯で倍に薄めるなど、飲み過ぎに注意しましょう。